勘の良い方はお気づきでしょうが
■もう一度見直しましょう
「判りました!頑張って見直します!」
★
今回の作業の意図としては、「スロットルケーブルの(ハンドル側での)遊び調整が限界なんだわ」と「他に調整できるところないのかしらん?」である。
ここはこれで限界です
現状特に困っているわけではない。
スロットルの遊び量は俺的許容範囲内。走っていて戸惑う事もなし。
あえて言うとすれば「もうちょっとだけパキっと(?)しててもいいかもな」
スロットルの遊びを小さく=スロットルケーブル(のアウター)を伸ばすことを意味している。
ハンドル側以外で可能性があるのはYCC-T(ヤマハ電子制御スロットル:フライバイワイヤ)側。
そしてパーツリストを見ると、スロットルケーブルの先にネジがついているようないないような……
よし、んじゃ一度覗いてみるとしよう。
★
エンジン側のスロットルを覗くには、トップカバー、サイドインテーク、エアクリーナーボックス、そしてインテークボックス(仮称)と取り外す必要がある。
そしてこれが面倒臭くてこれまで躊躇していたわけだ。
面倒臭い面倒臭い……とぶつぶつ言いながら上記パーツを外していく。
作業も面倒なのだけれど、うかつに扱って傷をつけると泣くのは自分なので、それに気を遣うのがまた面倒なのだ。
エアクリボックスのカバーを外すまではエアフィルターの清掃時と同様。
そしてここから先は未体験のエリアとなる。
★
インテークボックスの(仮称)の周りのプラスネジを外していく。サイズは全部同一だ。 ELメーター下にもネジが1本。
「ふむ、ってことは先にメーター外さなきゃダメだな」
ドライバーが入りませんからね
ELメーターは、2か所のコネクタの他はゴムに刺さっているのみ。
コネクタを外してスポンと上に抜く。
コネクタは黒いゴムカバーの中に
取れました
どれとインテークボックスを引っ張ると、今度はキーシリンダーカバー(仮称)が邪魔をする。
「ふむ、ってことは先にキーシリンダーカバー外さなきゃダメだな」
キーシリンダーカバーは、左右両側奥まった場所にある2本のボルトを外す。
引き抜く際には周囲のホース・コードに注意。
取れました
どれとインテークボックスを引っ張ると、今度はバッテリーケースが(略)
「ふむ(略)
判った判った!外しますよ!外せばいいんでしょ!
※ちなみにバッテリーケースはカバーのボルト2本を緩めるだけでイケましたっと。
今度こそと引っ張ると、インテークボックスはぽこりと取れた。「よーしよしよし……」
取れました
エンジン側にはお初にお目にかかるインテーク。
どれ、スロットルはどこに繋がってるのかなっと……
さてさて……
「えー、結果から申し上げます。中にはありませんでした!」
インテークボックスの中は閉鎖空間だった。
制御系(YCC-T)の本体は外側にあるらしく、中には作動用のパイプが通っているのみ。
「うはー、ここじゃなかったのかよ!」
ハンドル側からのケーブルをたどっていくと、ボックス前下で「何か」に繋がっていた。
ネジはこれへの接続用……かな?
この奥を覗くと
これがいました
「にしてもこれ、どうやって外すんだろ?スロットルケーブルの交換、恐ろしく大変そうだな」
※それともインテーク下のカバーが簡単に外れたりするんだろうか?
ちなみにこれが可変インテーク(指先で動かせる)
エンジンの回転(だけじゃないけど)に合わせて上下してインテーク長を変えるわけです
更にバラして確認するかとも思ったのだけれど、ネジを外して留めるだけならまだしも、「調整して取り付ける必要」の可能性がある部分は下調べしてからじゃないと怖いんだよねぇ。(経験則)
★
……さて、というわけで、「エンジン側でのスロットルの遊び調整」は夢と消えましたとさ。
しばし外したパーツの山を見ながら呆然とし、その後すっくと立ち上がる。
「掃除だ!点検だ!そして磨くぞ!」(ポジティブシンキング)
外したパーツを綺麗に磨く。(あまり無かったけど)気になる汚れにはプレクサス。
そしてシリコンスプレーで保護。
表からは一切見えない場所だけれど、パーツが綺麗になっていくのはやはり嬉しいものだ。
ボルト・ネジの類もCRC-556を吹いて拭きとっておこう。
組み立ては取り外しの逆順で。
プラスチックの黒い輝きが目に眩しい。
「はっはっは、どーだ、これが10年物のバイクには見えまい!」
しっとりツヤツヤ
ラジエターホースの一部、キャップ付近に液漏れのあとを発見。
拭きとった後にシリコンスプレーで保護。そしてステンレスバンドを一旦緩めた後締めなおす。
※締めすぎるとゴムを痛めるので注意
こういうところに気づくのもこんな時くらいなんだよな。(ポジティブシンキング再び)
そういえば去年の夏にちょいと覚えが
よーしよしよし
ボルト・ネジが余ることなくすべてが戻って一安心。
調整はできなかったけれど、点検・掃除にはなったわけだし、たっぷり2時間遊んだと思えばそれでよしっと。(re:ポジティブシンキング)
★
※スロットルバルブは特に汚れた感じではなかったけれど、磨けばもっと綺麗になりそうな雰囲気も。
次回はここも洗ってやろうかな。
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