■YAMAHA VMAX 1700 (VMX17) メンテナンス編

 

ラジエタークーラント交換記

ラジエタークーラント交換
久しぶりのメンテナンスネタです

 

 

garage Ak!rA

 

<2015年7月> 

そろそろ交換してやりましょう

 VMAXを購入して早6年
 その間、消耗品なのに一度も交換していないもの、それは…「クーラント、ダーッ!」(またかよ)

 交換しなきゃと思ってはいたものの、エンジンの調子や乗り心地には関係しないし、目だった弊害があるわけじゃないしとずるずる引き延ばしにしていたのだ。
 それにほら、素人がうかつに触って弄り壊したりするとイヤじゃん?(何を今更)

※あ、一応クーラントの量とか汚れはこれまでも時々確認してましたよ、さすがにね。

 それではと買ってきたのはヤマハ純正のクーラント。ヤマルーブ ロングライフクーラント

 夏は灼熱、冬は厳寒となる北関東の内陸部在住ではあるけれど、これまで純正クーラントで何も問題はなかった。
 サーキットでレースするわけじゃなし、渋滞にはまる機会も少ないし、わざわざ高級品を奢ることもないだろう。
というか純正が一番安心できる気がするわけで。

<余談>
 クーラントでの「高機能をうたった高価なもの」はどういう感じなのだろう?
 夏の熱だけでなく、冬の凍結とか錆び対策とか耐久性とかまで含めて「全て高機能」なのだろうか?
 そうでなかった場合、単に「夏のオーバーヒートへの安心として」とか安易に使ってしまうと問題がある気がするのだけれど。
※単に熱伝導率だけでいえば、普通の水の方が良いわけだし(←昔のレースではこれ、まぁ転倒時の弊害も考えてのことだけど)

 これまで気にもしなかったのだけれど、ヤマハ純正クーラントは青色だった。

 世の中の汎用クーラントは緑。トヨタ系は赤。
 青は少数派のはずだけれど何か理由はあるのだろうか。まぁ綺麗で良いのだけれど。
※クーラントは本来無色なのだけれど、漏れた際わかるようにわざわざ色をつけてある。だから色による違いは無い。よね?

 交換作業開始。

 車体をリアスタンドで水平に立てて、シート外してトップカバー外して右側のインテークを外す。
 VMAXの場合、ホントこの手の事前準備に手間がかかるんだよな。

 
むき出し完了


ラジエターキャップはこの位置に

 ラジエターキャップは上から押すようにして回すべし。そして作業はエンジンの冷えている時に、というのはお約束。
 まぁ熱いときにはキャップに触れることさえできないのだけれど。

 エンジンの下にクーラントの受け皿をセットして、ラジエター左下のドレンネジ(ボルトじゃなくプラスネジ)を緩める。
 うちのVMAXはホーンを変更してあるからちょい面倒だけれど、純正ならもっと楽なはず。


見難くてすいません

 ネジはプラスチック製なのでナメないように注意して。

 あ、あとそれから皆知っているだろうけど……

 ・

 ・

 ・

 ……ネジが抜けるとクーラントが凄い勢いで出てくるから要注意だぞっ!


「ええい、この(以下恨み言なので略


 ガレージ床を掃除したら作業続行。

 次はサブタンク(リカバリータンク)はずし。

 ラジエター右下にあるクーラントサブタンクは、キャップを抜き、周囲のボルト3本(もしくは4本←抜かなくても大丈夫だけどつい外したくなるボルトが1本ある)を抜くとカバーと共に外れてくる。


先にキャップを抜いておくと楽です

 なかなか外さない場所なので、タンクはこの機会に綺麗にしておこう。とはいっても水で洗うだけだけど。


もちろん中もバシャバシャやって

 ここでクーラントを作る。

 ヤマハ純正クーラントは、1:1で水を加える指示がある。

 サービスマニュアルには加える水について「蒸留水を推奨、無い場合には軟水を」とあるので、遠慮なく水道水で割ってやる。うちの付近は水田地帯で水道水も軟水で旨いのだよ、はっはっは。


クーラントは1缶1Lなので2Lのペットボトルだとぴったりに

 クーラントを先のサブタンクにアッパーレベルまで注ぎこんで、タンクを車体に取り付ける。
 キャップをきっちりハメるのを忘れないこと。

 先のドレンネジも元へと戻す。

 一般的にはこの前に、ラジエター口からホースを突っ込んで水道水で水冷ルートをバシャバシャ洗う(流す)のだけれど、今回は諸般の理由により省略とした。
 「ま、同じ種類のクーラント使ったし、出てきたクーラントも綺麗だったし、中にオリが溜まってる様子も無いから大丈夫でしょ。」


 ドレンを閉めたのを再確認したら、ラジエター口からクーラントをとぽとぽと注ぎ込む。

 口は小さく、泡(空気)も出てくるので少しずつしか入れられない。この点でもペットボトルを使ったのは正解だった。

 空になったらもう1本クーラントを作って流し込む。
 口いっぱいまで入ったら、車体を揺すったりラジエター周りを叩いたり。こうすると空気が出てきて空きができたりもするのだ。

 一通り満足したらラジエターキャップをきっちりと閉める。
 こぼれたクーラントを拭いて、あちこち指差し確認、OK。

 エンジン始動。数分間アイドリングし水温を上げてやる。

 これまた本当は軽く走ってから放置してラジエターファンが回る位まで上げてやると良いのだけれど、本日は諸般の事情により(略)

 エンジン停止。しばらく放置してラジエターキャップに触れられるくらいまで冷えたらキャップをあけて中を確認。
 水が減っていれば補給する。今回はほんの少しの追加で済んだ。

 これにて交換作業は終了。あとは外装を戻すだけ。
 そしてVMAXはこの後始末にも時間が(略)

 マニュアルによれば、クーラント全交換時の必要量は3.75L(メイン)+0.27L(サブ)
 なので用意したクーラントは4L(2Lのクーラントに2Lの水道水)
 そして残ったのがこれくらい。


半分弱

 ざっくりとだけれど、使ったのは計3Lちょいという感じ。
 結構少なめに思えるのだけれど大丈夫かな?まぁ全部交換できないのは当然なのだけれど。

 そして、ラジエター内にそれなりの量のクーラントが残ってしまうのであれば、クーラントの種類を変更する場合には一旦綺麗に洗い流さないといけないだろうし、またその水が残っている前提でクーラントの濃さを調整する必要があるかもしれない。


 マニュアル上でもうひとつ、定期交換部品の冷却水の欄には「(5年目)2年毎」とあった。

 これは「最初の5年は交換不要、その後は2年ごとに」という意味で良いのだろうか。
 エンジンオイルの欄には「(1ヶ月目)1年毎」とあったのでそれで間違いないと思うのだけれど。

 どうして最初の交換までの期間が長いのだろう?
 もしかして工場出荷(新車)時は蒸留水を使っているから長く使える…とか?

※マニュアル上で5年なら、6年で交換ってのはまだ早かったかも(をい)




 

 

 

■ご注意■
 当サイト内における整備・メンテナンス・操作は素人の手によるものであり、かつその記述内容には誤り、思い違い、記載漏れ等のある可能性があります。
 この為、説明を真似て作業した場合でも、故障、事故、怪我等の危険性があります。
 このようなトラブルにつき管理人は一切の責任を負いません。作業は個人の責任においてのみ行ってください。

■ VMAX1700 コンテンツ一覧 ■


 

戻る VMAXへ戻る