■YAMAHA VMAX 1700 (VMX17) メンテナンス編

 

フロントフォーク脱着記(着+インプレ)

フロントフォーク脱着
おかえり(はぁと)

 

 

garage Ak!rA

 

<2014年6月>

んじゃ付けましょう

 「納期は1週間程度です」という返答をもらっていて、日曜日に発送して戻ってきたのが次の土曜日。
 「・・・仕事早すぎるだろ、オクムラさんもだけど日本の物流屋さんもさ・・・」【驚】

 綺麗に整備されて届いたフロントフォーク。

 「取り付けは取り外しの逆順!以上!」のはずだったのだけれど…ねぇ?(誰に聞いているんだか)

 もちろん手順自体は逆で問題なし。
 ただ、いろいろコツというか苦労した点(←俺が)があったので箇条書きにしておこ う。


・フォーク差込は慎重に。インナーにごく薄くシリコングリスを塗っておくと幸せになれる。
 (今回はショップの方でそれらしいことをしてくれていた)

・フォーククランプボルトは上1つと中2つでは長さが違う。一見同じに見えるので注意。


あー分類しておいて良かった…

・18インチホイールは結構重い。
 そしてフォーク間の遊びが少ないので間にハメるだけでも苦労する。
 もちろんベアリング・カラーにはグリスアップを。

・「ABSカバーの突起間にフォーク内側の突起を挟む」を忘れないこと。


グリスアップ完了・ベアリング異常なし

・アクスルシャフト差込みは目測でホイールセンターをあわせてから。
 でないと入らなくてイライラする。

・アクスルが入った&締めこんだら、ホイールを回転させて変な抵抗のないこと確認。


くるくる確認OK

・フェンダーインナー(受け側)の取り付け方法は見た目では判りにくい。マニュアル参照のこと
 もしかするとフェンダーを車体につける前にセットしておくと良いかも。
 そしてもしかするとこのインナーはそもそも外さなくても良かったのかも(をい)

・ABSの配線周りも付くようにしか付かないのだけれど、一見複雑なので取り外す前に画像を撮っておくと安心。(遅い)

…というわけで、なんやかんやで結局外す時と同じ2時間を使ってしまった。


やっと組めました

 さて、ここでひとつ小細工。

 フォークの取り付け時に、5mmほど突き出してみた。


こんな感じに

 先達によれば、これでXJRと似たディメンジョンになって旋回性が上がるとか。

 今までのセッティング(突き出しゼロ)でも俺の走りでは峠で曲がりにくい印象はないのだけれど、褒める人が多いとなれば真似してみたくなるのが人 の常。
 それにほら、フォークの突き出しくらいだったら何時でも戻せるわけだから。(そうか?)

 そして本当にXJR同等を狙うなら「6~8mm」にすべきところを「5mm」にしてしまうあたりが俺の小心者的なところだったりするのだよ、はっはっはぁ。
※だって今のところ特に不満が(略)

 さて、この後いろいろ乗り試してみるわけなのだけれど、前後サスのメンテ・交換と同時に突き出し量まで変えてしまっては、何か感じたことがあってもその原因があやふやに なってしまう。
 だから本当は、この手のことは一緒に弄るべきではなく、ひとつひとつ試すべきなのだ。

 「でもいいんだもんね!俺はテスターじゃなくオーナーだから、うちのVMAXがより良くなればそれで良いんだもんね!」

インプレッション的な事とか

 某日、テストと称して一般道を300km程走ってみる。

 前後サスペンションのセッティングは標準値に戻した。

 ただ訳あってフロントのイニシャルだけちょい高め(ケガキ1本目)にしてある。
 あとは先の5mm突き出しが新車時の標準値と異なる点だ。

 テストに使ったルートを大雑把に言うと、200kmはまったりツーリング、50kmはちょいペースを上げて、仕上げに荒れ荒れの極細林道、という感じ。

 新同品と交換したリアと違って、フルメンテナンスしたフォークにはナラシはいらないそうなのだ。(ショップの方情報)

 それでもまぁ、最初はゆっくり走ったほうがいいだろうと判断。何より俺の脱着作業で何かやらかしてないかの確認が必要なわけだから。
※とりあえず走っている最中ホイールが外れたりフォークがすっぽ抜けたりすることはありませんでした!

 さて、で、その感想なのだけれど。

 乗り心地は確かに良くなった。

 路面の継ぎ目もコツコツも気にならず。リアサス交換のみの時より更に上品になった感じがする。

 全抜きだったリアサスのナラシ時と異なり標準セッティング(一部違うけど)なので、「動きが早い=乗り心地が良い」という単純なことではなさそうだ。

 だが、実は一番変わったのは、乗り心地(上下への動き)ではなく、前後方向へ動き(ピッチ)だった。

 一番判るのが加速時のシフトアップ。

 クラッチ切ってシフトを上げてクラッチを繋ぐという単純作業だが、上手くいくとショックが少なくて済むのはご存知のとおり。
 それでも加速は一旦切られることになるので車体は若干前後(というか"前無"というか)する。この時の車体の動きがものすごく滑らかになった。

 車体のピッチが乗り手に感じられない。
 結果的に「シフトアップがとても上手になった感じ」がした。

 通常のシフトアップとノンクラッチ、巡航プラスとそこそこ頑張る加速中、それぞれを試したけれど同じ感触。
 サスペンション自体の動きが良いのか、突き出しでキャスターが立って動きやすくなったからなのかまでは判らないのだけれど。

 もうひとつは、サスペンションが沈みこんだその先の安心感
 感覚的には、グゥ~・・・の後のグッグッグ(なんじゃそりゃ?)

 例えば、極細荒れ荒れ峠道の下りでブレーキングを残してフロントが沈んだまま旋回している最中、ギャップを拾っても不安感が少ない。
※タイヤが瞬間的にロックしてしまうような大きなギャップは別→これはABS的な問題もあり

 結果、路面をあまり気にせずに突っ込める・出口で開けられるようになった。

 フロントばかりでなく、リアの動きの影響も大きいと思う。
 開けたときの安定感と共に、今までよりもうひとつ内側に入ってくれている気がするので。


荒れた山道を走り回るの図

 というわけで今回の前後サスペンション交換・メンテナンスは成功。というか大成功と言って良いと思う。

 乗り味は良い方に大きく変わった。何よりそれを感じ取ることができたのが嬉しいところ。
 変わり具合としては隼のサスペンションを整備した時より大きいかもしれない。

 新車の時に比べてどうか?までは覚えていないのだけれど、弄る前に比べて良くなったのは間違いなし。
 繰り返しになるけれど、今が良ければそれでよし!

 いつもの峠への持込はまだなのでこちらも楽しみ。
 今標準設定のままの前後compとteinはこれからまたいろいろ探っていくとしよう。


さて、これから頑張ってもらうぞぉ~



 

 

 

■ご注意■
 当サイト内における整備・メンテナンス・操作は素人の手によるものであり、かつその記述内容には誤り、思い違い、記載漏れ等のある可能性があります。
 この為、説明を真似て作業した場合でも、故障、事故、怪我等の危険性があります。
 このようなトラブルにつき管理人は一切の責任を負いません。作業は個人の責任においてのみ行ってください。

■ VMAX1700 コンテンツ一覧 ■


 

戻る VMAXへ戻る