■YAMAHA SEROW 225WE (4JG6) セロー メンテナンス編

 

スイッチボックス点検記


スイッチボックス点検記
久しぶりに見ましょうか

 

 

garage Ak!rA

 

<2019年5月>

地味だけれど影響はそこそこあるはずで

 スイッチボックスを見てやろうと思う。

 現在特に不具合は無い。スイッチは右も左も正常動作。
 さすがに外見は相応に疲れてはいるのだけれど。
※それでも同じ年代の車両よりは綺麗なんじゃ?との自負も。

 あえて言うならウインカーというかハザードスイッチ、そしてセルボタン。

 225セローのハザードスイッチは結構特殊で、左ボックス上のスライドスイッチを上(前)に動かすことで動作する。

 ところがこれに節操がない。
 カチンとかパチンは無し。ズルッというかグイッというか(なんじゃそりゃ)

 そして中途半端な位置になっていると、ウインカーが点かない。
 ウインカースイッチを操作しても点かず、「うわ、どこが壊れたんだ!」と慌てた後、ハザードスイッチを戻したら点いたという話はセローあるあるなのだ。(だよね?)


こういう中途半端な位置になることがままありまして

※買った当初からこうだったので本来どうなのかは判定不能。
※※そうだ、セローミーティングとかで他のオーナーに聞けば良かったんだよな……

 もう一つのセルボタン

 動作は問題ないが動きが今一つ渋い。
 ぐっと押し込まないとセルが回らないので、ちょんと押して反応が無く慌てるのはセローあるある……じゃなく俺のセローだけだなこれは。

 ともあれ、その辺りを含めて分解整備してやろう。前回見てからずいぶん経っていることだしね。

※そしてこれまで、ホントにホントの完全な分解はしたことなかったはず。

 作業開始。まずは……

左スイッチボックス

 ハンドルからの取り外しはいつもどおりボルト2本でOK。
 コードを車体のコネクタから外してフリーにすればよりやりやすいのだろうけれど、面倒なので今回は略。

 スイッチボックスは上下に分割され、中の部品はボルト(ネジ)で簡単にバラすことができる。
 だが構造は結構複雑だ。

 「こっちのパーツがあっちのパーツとこう組みあって向きはこっちで使うネジはこれで……」
 と、組み立て時に迷わないよう、「パーツは部位別に保管」「随時カメラで記録」をお勧めします。

#これをやってても迷ったものなー、ウインカーボタンのリリース部品のとことかさ。

 
件のスライドスイッチは上側に


内側にあるのがスイッチとして接触する部分


やっぱ汚れてますねぇ


下半分も完全にバラしました

 各パーツはできるだけ汚れを落とした後にシリコンスプレーで保護&ツヤだし。
 接触部分は磨いたうえでコンタクトスプレー
 一部動作部分(ウインカーレバー等)にはちょっとだけグリスを付けてやる。


接触部はピカピカにしましょう

 さて、主目的のハザードスイッチはといえば。

 構造をうんうん考える。

 外側の黒いレバーを上下させると、ボックス内で接続された半透明パーツが動いてスイッチの接触・切断がされる様子。
 その半透明パーツの接触部にはバネが仕込まれていて、これで圧を確保しているよう。
 ってことは、このバネ部分をより外側に出せば抵抗大=手ごたえ・節操が出る……かな?


銅板の内側にバネのあるのが見えますね
これらをより突き出す方向へ、細いドライバーでちまちまと

 自己満足できるまで調整したら元通りに組み立てて。
 ネジが残ってない事を入念に確認っと。(重要)

 さて、肝心のハザードスイッチの動作は……う~ん、「劇的に良くなった!」とは言えないかな?

 「言われてみればそんな気も」くらいの感じ。
 良くなっているとは思うのだけれどね。


少なくとも外観はツヤツヤになりました

 次、

右スイッチボックス

 こちらは左ほど複雑ではないはず……なのだけれど、外すには純正ハンドカバー、ブレーキレバーを外す必要があるので面倒で。
 無理すれば外さなくてもできそうだったけれど、せっかくだからブレーキレバー周りのグリスアップもするのだよ。

 思った通り、中は単純な構造で。
 まぁセルボタンとキルスイッチだけだからね。


裏側のボルトがカバーの陰になるんですよね


コードはタイラップでケースに留められてるので切りましょう

 中をそっくり外しての清掃は左側同様。
 それではセルボタンはっと。

 セルボタンは単純なオンオフ接触。そして間にはこれまたバネ。
 こちらのバネはすんなり取れるので、磨いてちょっと伸ばし気味にしておこう。
 接点をピカピカに磨いてコンタクトスプレーするのは先と同様だ。


判りやすい構造です

 自己満足するまで(略)
 「よーしできたできた」


忘れずタイラップで留めましょう
(赤いコードを元の位置に入れたらなぜかスイッチが引っかかって。なので改)

 こちらの動作は良くなった。
 押す感覚にも手ごたえにもまぁまぁ満足。まぁ実際的な影響はないけどね。

 ともあれ、中が綺麗になってトラブルの要素も減ったはず。よしよしっと。

※この手のメンテで一番重要なのは自己満足!


少なくとも外観はツヤツヤになったしね



 

 

 

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